シートカッティングの仕掛けを説明いたします。
 そもそも、カッティングシートをカッティングプロッターで切らせるとはどういうことでしょうか。PCは何をしているのか説明します。

PCを使っていれば、大抵プリンターを使用していると思います。プリンターから送られてくるデータはビットマップデータといって点の集まりです。拡大すると左のようになります。インチあたり幾らの解像度とかいう仕様が用いられています。つまりプリンターには点の状態が有るか、無いかの情報(+色情報)が沢山送られてきています。

プロッターの類では一部を除き、ビットマップデータは扱いません。PCからはベクトルデータ(ベクターデータ)という型式のデータを送る必要があります。これは点情報ではなく A点 から B点 へCを中心とする円弧を移動しなさいといった動き、方向性を持った情報です。勿論刃先を上げたり下げたりといった情報も含まれます。ですから、基本的に塗りつぶしするといった情報は含まれません。プロッター用には他にペンの持ち替え情報なども含まれます。(ペンを換える事により線色を変える)

プロッターを駆動させるアプリケーションソフトでは、上記のベクターデータを扱えるソフトが必要になります。またそのソフトで手持ちのプロッターが駆動できる事が必要です。ペンやカッターペンを動かすのですから線の太さは意味を持たない事がわかります。(図画プロッターでは太さの違うペンに持ち替えて差異を表せれます。)

ベクターデータを扱えるCADソフトやカッティングソフトでは、台紙(用紙)サイズを自由に変えられますが、ワープロなどと違い、A4.B4といった規格用紙もあるものの、基点の位置が違います。ワープロなどでは左上を基点として文字や行位置を把握しますが、CADの部類では左下がゼロ点になるものが殆どです。左右方向に X軸、上下がY軸となります。義務教育で習ったグラフと同じです。プロッターもそれに従い、基点とX、Y軸方向が決まっています。

ソフトと扱うデータの型式は以上です。PCではカッティング用のソフトウェアを扱い、PC上でデザインし、出力先としてカッティングプロッターへ送っています。
カッティング用のソフトウェアではプリンターのサポートもしているソフトもあります。この場合、プリンターへ送られるデータをソフトウェアがプリンターのデータに変換しています。
また別の方式ですが、プリンターの方でベクトルデータ対応プリンターもあります。内部で点データへ自動変換するようです。

ラスターデータ スキャナー等から読み込んだ図形・地図データ。
ファイル形式はPCX、BMP、TIFなどが一般的です。
ベクターデータ 通常CAD上で描かれている線分/円/ポリラインなどのオブジェクト

ベクトルデータの型式といっても様々で、使用するソフトウェアだけが扱える専用式、メジャーなCADソフトである "AutoCAD" で扱う "DXF" 型式などがあります。
多くはファイルの拡張子で判断でき、カッティングソフトではDXF型式でのやりとりを行えるソフトが多いようです。他社同士のソフトウェアデータの交換ではDXF型式でやるのが普通です。

完成した線画データはソフトからカッティングプロッターへ出力します。シート用紙のセッティング、用紙と機器のX,Y方向の確認 (プリンターで言う用紙の向き) などを済ませておきます。


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